自然に還る
Return to Nature

ミラー仕上げのステンレスを使用し、石を形作っている作品です。ステンレスも元は鉄鉱石やクロム鉱石であることから、もともと石であったステンレスの板で石を形作るという逆手の発想によるもので、タイトルの「自然に還る」はステンレスの板が石に還るということを意味しています。二つの石の形の組合せは、男女が睦まじく寄り添っている姿をイメージしたもの。鏡面仕上げのステンレスを使用しているのは、石ころも人の知恵や感性によって、このように光輝いたものに生まれ変わることを表現しています。
(株)ニッシンプランニングは日新製鋼の関係会社で、平成5年に美術館通りのためにこのオブジェを制作し、寄贈していただきました。