春うらら
Lady in Spring Sunshine
作 者 名 Artist
| 圓鍔元規(1937-) ENTSUBA, Motonori |
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材 質 Material
| ブロンズ Bronze
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制 作 年 Production Year | 1988(昭和63) |
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設 置 年 Establishment Year | 1997(平成9) |
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寸法(cm) Size | 180.0×66.0×60.0 |
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寄贈者 Donor | 小谷孝秀 氏 Mr.KODANI Takahide |
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作者紹介
1937(昭和12)年彫刻家の圓鍔勝三(広島県尾道市出身)を父に、神奈川県川崎市に生まれる。父と同じ彫刻家の道を志し、1963(昭和38)年東京藝術大学彫刻専攻科を修了。卒業後は日展を中心に活躍し、日展審査員、評議員などを務め、2008(平成20)年に第40回日展で文部科学大臣賞を受賞。現在は日展名誉特別会員。
学芸員のコメント
本作は1988(昭和63)年に第18回日彫展に出品された作品で、はつらつとした若い女性の姿が写実的に表現されています。清楚な衣装を身にまとい、やや斜め上に顔を上げ、腰の後ろに両腕を廻して胸を張ったポーズには、希望に満ちた女性の未来を予感させます。知的で凛とした顔立ちや、右足を一歩前に踏み出した立ち姿には、初々しさの中にも自立して生きようとする女性の前向きな思いが伝わってくるようです。
この作品は見る人の気持ちまで明るくさせてくれる力があり、美術館通りの登り口で最初に人々を出迎える作品としても相応しく、特に春の新緑の中で見ると、女性の颯爽とした美しさが一層際立って感じられます。
(学芸員 佐々木)